タクさんのことは、ちゃんと好きでした。
会えば楽しいし、
隣にいると落ち着く。
付き合えた日のうれしさだって、
まだちゃんと覚えていました。
だから最初は、
少しくらい寂しくても大丈夫だと思っていたんです。
会いたいと思う回数が違っても。
連絡したいと思うタイミングが違っても。
恋人だからって、
何もかも同じじゃない。
そんなことくらい、私にも分かっていました。
むしろ、
「私が少し合わせればいいのかな」
そう思っていました。
タクさんが悪いわけじゃない。
私がもう少し気にしなければ、
きっと今まで通り楽しく付き合っていける。
……そのはずだったんです。
でも一度気づいてしまった小さな違和感は、
思っていたより簡単には消えてくれませんでした。
別れたいわけじゃない。
嫌いになったわけでもない。
それなのに初めて、
「このままでいいのかな」
そんなことを考えるようになりました。

好きなのに迷うって、あの頃の私にはすごく不思議でした。
- 「私が合わせればいい」と思っていました
- でも、「気にしない」って意外と難しかった
- 会いたいって言うことまで、少し怖くなっていた
- 好きだから、少しくらい我慢できると思っていた
- 楽しいはずの時間にも、答え合わせをするようになった
- 「寂しい」って言ったら、面倒だと思われそうだった
- それでも、タクさんを嫌いになったわけじゃなかった
- 私が欲しかったのは、会う回数だけじゃなかった
- 「私が合わせればいい」が、少し苦しくなってきた
- 初めて、「このままでいいのかな」と思った
- 好きでも、無理して合わせ続けなくていい
- 「好き」だけで、自分の気持ちまで消さなくていい
- それでも、このときはまだ別れたくなかった
- あの頃の私は、「別れる理由」を探していたわけじゃない
- 次回、タクさん編 第23話。
「私が合わせればいい」と思っていました
前にタクさんと話したとき、
同じ休みなら会いたいと思っていた私と、
休みだからこそ家でゆっくりしたいと思っていたタクさん。
その違いに気づきました。
でも、そのときの私はまだ、
「合わないのかも」
とまでは思っていなかったんです。
人それぞれだし、
付き合ったからって毎回休みを一緒に過ごす必要もない。
それに私だって、
ひとりでカフェに行ったり、
家でのんびりしたりする時間は好きでした。
だから、
「私が会いたいって思いすぎなのかな」
そう考える方が自然でした。
タクさんに何かを変えてもらうより、
私が少しだけ考え方を変えた方が早い。
会えない休日があっても気にしない。
LINEが少なくても、
忙しいだけだと思う。
次に会う約束がすぐ決まらなくても、
焦らない。
そうやって一つずつ、
自分の中で気持ちを整理しようとしていました。
今思えば私は、
タクさんとの関係を大切にしたかったからこそ、
自分の「寂しい」を小さくしようとしていたんだと思います。

私が気にしなくなれば、全部うまくいくと思ってたんですよね。
でも、「気にしない」って意外と難しかった
そう決めてから、
何か大きな出来事があったわけではありません。
タクさんから連絡が来れば、
普通にうれしかった。
会えば笑ったし、
一緒にごはんを食べれば楽しかった。
「やっぱり好きだな」
そう思う瞬間だって、ちゃんとありました。
なのに、ひとりになると。
ほんの小さなことが、
前より気になるようになっていました。
たとえば夜。
スマホを見ながら、
「今日はもうLINE来ないかな」
と思う。
でも自分から送りたい言葉があっても、
一度手が止まるんです。
今送ったら重いかな。
もう少し待った方がいいかな。
昨日も私から送った気がする。
そんなことを考えて、
結局スマホを伏せる。
少し前までなら、
「何してるの?」
くらい普通に送れていたはずなのに。
付き合えたことで安心すると思っていた私は、
いつの間にか、
“彼女なんだから重いって思われたくない”
そんなことまで考えるようになっていました。

送りたいだけなのに、LINEひとつでこんなに考えてました。
付き合う前にも、返信を待ちながらスマホばかり気にしていた夜がありました。
関係が変われば、あの不安もなくなると思っていたんですけどね。
会いたいって言うことまで、少し怖くなっていた
一番変わったのは、
「会いたい」の言い方だったかもしれません。
本当は会いたい。
次の休みが分かったら、
できればタクさんに会いたい。
その気持ちは変わっていませんでした。
でも、
「次いつ会える?」
その一言を送ろうとすると、
前に聞いた言葉を思い出すんです。
休みの日は、
家でゆっくりしたい日もある。
もちろん、それ自体は何も悪くありません。
分かってる。
頭では、本当にそう思っていました。
だからこそ、
私から何度も会いたいと言ったら、
タクさんのひとりの時間を邪魔してしまうんじゃないか。
そんなふうに考えるようになりました。
そして少しずつ、
「会いたい」
ではなく、
「いつ空いてる?」
でもなく、
タクさんの方から誘ってくれるのを
待つことが増えていきました。
誘ってくれたら、うれしい。
誘ってくれたら、
同じくらい会いたかったんだって安心できる。
たぶん私は、
会う約束そのものよりも、
“タクさんも私に会いたいと思ってくれている”
その実感が欲しかったんだと思います。
でも、それを本人には言えませんでした。

「会いたい」って言えばいいだけなのに、それが言えなくなってました。

好きだから、少しくらい我慢できると思っていた
タクさんに合わせようと決めてから、
私は自分の中でいろんなことに理由をつけるようになりました。
会えない週があっても、
「毎週会わなくても普通だよね」
LINEが少ない日があっても、
「仕事してたら、こんな日もあるよね」
私から誘いたくなっても、
「たまにはタクさんから誘ってくれるのを待とう」
そうやって考えると、
その瞬間は少しだけ気持ちが楽になったんです。
それに、好きな人のために相手のペースを大切にすることは、
悪いことだとは思っていませんでした。
むしろ私は、
これくらいできる方が、
ちゃんとした彼女なんじゃないかと思っていました。
自分の気持ちばかり押しつけない。
相手の時間も大切にする。
寂しいからって、
すぐに不満をぶつけない。
そういう付き合い方ができれば、
タクさんとも長く一緒にいられる気がしていました。
だから「我慢してる」という感覚も、
あまりなかったんです。
好きだから合わせたい。
そのくらいに思っていました。
でも今振り返ると、
私は少しずつ、
「タクさんに合わせること」と
「自分の気持ちを言わないこと」を、
同じものにしてしまっていたんだと思います。

合わせることが優しさだと思ってたんです。でも、言わないこととは少し違ったんですよね。
楽しいはずの時間にも、答え合わせをするようになった
もちろん、
タクさんと会っている時間まで嫌になったわけではありません。
むしろ会えば楽しかったです。
ごはんを食べながらくだらない話をして、
タクさんが笑えば私も笑う。
帰り道に隣を歩いているだけで、
「やっぱりこの人のこと好きだな」
と思うこともありました。
それなのに。
楽しかった日の帰り道ほど、
別れたあとに考えてしまうことが増えていきました。
今日、タクさんも楽しかったかな。
次も会いたいって思ってくれたかな。
私ばっかりうれしそうじゃなかったかな。
付き合う前は、
「脈ありなのかな」
と相手の気持ちを探していたのに。
付き合ってからは、
「今もちゃんと好きでいてくれてるかな」
と確かめるようになっていました。
恋人になれたら、
もう相手の気持ちを探さなくていい。
私はどこかで、
そんなふうに思っていたんだと思います。
でも実際は違いました。
関係に名前がついても、
不安になることはある。
そして私の場合、
その不安をタクさんに聞くのではなく、
ひとりで答え合わせしようとしていました。

彼女になれたら、もう「私のこと好きかな」って考えなくなると思ってました。
こんなふうに考えるようになったきっかけは、
タクさんとの何気ない会話で、二人の「心地いい距離」が同じじゃないと気づいたことでした。
あのとき感じた小さな引っかかりが、
少しずつ私の中で大きくなっていたんだと思います。
「寂しい」って言ったら、面倒だと思われそうだった
本当は、一度くらい言えばよかったんです。
「もう少し会えたらうれしい」
とか。
「たまにはタクさんから会いたいって言ってほしい」
とか。
今なら、
それくらいの言葉なら言ってもよかったと思えます。
でも当時の私は、
その一言がなかなか言えませんでした。
タクさんに嫌な顔をされたわけでもない。
「重い」と言われたこともない。
それなのに勝手に、
寂しいと言ったら面倒かな。
会いたいと言いすぎたら重いかな。
もっと連絡してほしいなんて言ったら、
束縛してるみたいかな。
そんな想像ばかりしていました。
たぶん私は、
タクさんに嫌われることより、
“重い彼女だと思われること”
を怖がっていたんだと思います。
だから寂しくても笑っていたし、
会いたくても、
平気なふりをしていました。
でも平気なふりをすればするほど、
タクさんから見れば私は、
本当に平気な人に見えていたはずです。
言っていないんだから、
伝わるわけがない。
今ならすごく単純なことだと分かります。
でもあの頃の私は、
「気づいてほしい」
と
「言ったら嫌われるかもしれない」
の間で、
ずっと立ち止まっていました。

何も言ってないのに気づいてほしいって、今思うと難しいですよね。
それでも、タクさんを嫌いになったわけじゃなかった
ここまで考えていても、
私はタクさんと別れたいとは思っていませんでした。
むしろ逆でした。
好きだから、
うまくいってほしかった。
好きだから、
これくらいなら私が合わせようと思った。
好きだから、
小さな違和感くらい気にしないようにしたかった。
タクさんが冷たくなったわけでもありません。
浮気を疑うようなことがあったわけでもない。
ひどい言葉を言われたわけでもない。
会えば優しい。
一緒にいれば楽しい。
だから余計に、
「じゃあ、私は何が寂しいんだろう」
と分からなくなりました。
嫌いになる理由があるなら、
きっともっと簡単だったと思います。
でも私が悩んでいたのは、
好きな人との恋愛でした。
好きなのに寂しい。
好きなのに我慢している。
好きなのに、
少しずつ自分らしくいられなくなっている。
その全部が同時にあることを、
私はまだ上手く理解できていませんでした。

嫌いだったら悩まなかったんですよね。好きだったから、どうしたらいいか分からなかった。

私が欲しかったのは、会う回数だけじゃなかった
ずっと私は、
「もう少し会えたら寂しくないのかな」
と思っていました。
でも、考えれば考えるほど、
少し違う気がしてきたんです。
たとえば、
会う回数が今より一回増えたとしても。
それが全部、
私から誘って決まった予定だったら。
たぶん私は、
また同じことを考えていたと思います。
「タクさんは、本当は会いたかったのかな」
って。
私が欲しかったのは、
単純に会う回数を増やすことだけじゃなかった。
「会いたい」
「次いつ会える?」
そんな言葉を、
たまにはタクさんの方から聞きたかったんです。
私と同じ回数じゃなくてもいい。
同じテンションじゃなくてもいい。
ただ、
“私だけが会いたいと思ってるわけじゃない”
そう感じられる瞬間が欲しかった。
そこに気づいたとき、
少しだけ自分の寂しさの正体が
分かった気がしました。

会う回数より、「会いたいって思ってくれてる」って感じたかったんですよね。
「私が合わせればいい」が、少し苦しくなってきた
最初は本当に、
私が少し合わせればいいと思っていました。
タクさんにはタクさんのペースがある。
それを尊重できる彼女でいたい。
その気持ちは嘘じゃありません。
でも、
会いたいと言うのを我慢して。
連絡したいときも少し待って。
寂しくても、
なるべく平気な顔をして。
それを続けているうちに、
ふと思ったんです。
「これって、ずっと続けるのかな」
付き合ったばかりの今だけなら、
できるかもしれない。
好きな気持ちが大きいから、
多少の寂しさも飲み込める。
でも半年後も。
一年後も。
ずっと私が、
“気にしないようにする側”
だったら。
その想像をしたとき、
初めて少しだけ怖くなりました。
タクさんに合わせることが嫌だったわけじゃない。
ただ、
合わせ続けるために
自分の気持ちを小さくし続けることが、
本当に二人にとっていいことなのか。
そこが分からなくなってきたんです。

「今はできる」と「ずっとできる」は、同じじゃなかったんですよね。
私自身、ひとりで過ごす時間が嫌いなわけではありません。
むしろ一人だから落ち着ける時間もちゃんとある。
だからこそ、「一人が嫌だから会いたい」だけではないことにも、少しずつ気づいていきました。
初めて、「このままでいいのかな」と思った
その日の夜。
家に帰って、
着替えて。
いつも通り過ごしているときでした。
何かきっかけになるようなLINEが来たわけでもない。
タクさんと喧嘩をしたわけでもない。
本当に、
何でもない瞬間でした。
それなのに突然、
頭の中にひとつの言葉が浮かびました。
「このままでいいのかな」
自分でも、
その言葉に少し驚きました。
だって私は、
タクさんのことが好きだったから。
付き合えたときは、
あんなにうれしかった。
彼氏になって初めて会った日は、
同じ人なのに照れくさくて。
手をつないだだけでも、
ずっと覚えていたいと思うくらいうれしかった。
それなのに今、
同じ恋愛の中で、
「このままでいいのかな」
と思っている。
好きじゃなくなったわけじゃない。
別れたいわけでもない。
なのに、
“好きならそれだけで大丈夫”
とは思えなくなっていました。

この言葉が浮かんだとき、自分が一番びっくりしてました。
少し前までの私は、「彼氏になったタクさんに会える」だけで朝からそわそわしていました。
あの日の気持ちが嘘になったわけじゃない。
だから余計に、この迷いをどう受け止めればいいのか分からなかったんです。
好きでも、無理して合わせ続けなくていい
今の私なら、
あの頃の自分にひとつだけ言いたいことがあります。
相手に合わせること自体は、
悪いことじゃない。
恋人同士でも違う人間だから、
譲り合うことはきっと必要です。
でも、
自分が何を寂しいと思うのか。
どうしてほしいのか。
どんな付き合い方なら安心できるのか。
そこまで全部、
なかったことにしなくてよかった。
「私はもう少し会いたい」
「たまにはそっちから誘ってくれたらうれしい」
そう伝えたうえで、
二人にちょうどいい場所を探せばよかったんです。
それで合わないなら、
そのとき初めて考えればよかった。
でも当時の私は、
嫌われないことばかり気にして、
自分の本音をタクさんに見せる前から隠していました。
恋人に合わせることと、
恋人に合わせるために
自分をずっと我慢させること。
似ているようで、
たぶん全然違うんですよね。
私はこの恋で、
少しずつそれに気づき始めていました。

今なら「私はこうだよ」って、もう少し素直に言っていいと思えます。

「好き」だけで、自分の気持ちまで消さなくていい
鏡の前でぼんやり自分の顔を見ながら、
私は初めて、
「タクさんはどうしたいんだろう」
じゃなくて、
「私はどうしたいんだろう」
と考えました。
答えは、意外と単純でした。
私はタクさんに会いたかった。
もっと毎日LINEしてほしい、
ずっと一緒にいてほしい。
そこまで思っていたわけじゃありません。
ただ、
会いたいと思ったときに、
素直に「会いたい」と言える関係でいたかった。
寂しいときに、
「ちょっと寂しいかも」
って言っても大丈夫だと思いたかった。
そして時々は、
タクさんの方からも、
「会いたい」
って言ってほしかった。
それだけだったんです。
でも私は、
そんな自分の気持ちまで
わがままなんじゃないかと思っていました。
タクさんに合わせられる自分でいれば、
この恋はうまくいく。
そう思って、
自分の方を少しずつ変えようとしていた。
だけど、
好きな人と付き合っているのに、
自分の本音を言うことばかり
怖がっているのは、
私が望んでいた恋愛とは
少し違う気がしました。

欲しかったのは、何でも私に合わせてくれる彼氏じゃなかったんです。素直でいられる関係だったんだと思います。
それでも、このときはまだ別れたくなかった
だからといって、
「もう別れよう」
とは思いませんでした。
そこまで気持ちは離れていなかったし、
タクさんのことはまだ好きでした。
楽しかった時間も、
うれしかった言葉も、
ちゃんと私の中に残っていました。
付き合う前、
次のLINEを待っていた夜。
また会えると決まって、
ひとりで喜んだこと。
「付き合わない?」
と言われたときのこと。
彼氏になったタクさんと
初めて会った日の照れくささ。
どれも嘘じゃない。
だから簡単に、
「合わないから終わり」
なんて思えませんでした。
むしろ私はまだ、
何とかしたかったんだと思います。
私がもう少し素直になれば、
変わるかもしれない。
ちゃんと話せば、
分かってもらえるかもしれない。
二人のちょうどいい距離を、
これから見つけられるかもしれない。
そんな期待も残っていました。
でも同時に、
心のどこかには一度浮かんでしまった言葉がありました。
「このままでいいのかな」
一度気づいた自分の本音を、
もう前みたいに
何もなかったことにはできませんでした。

別れたいんじゃなくて、まだ「どうしたら二人でうまくいけるんだろう」って考えてました。
あの夜、「付き合わない?」と言われた私は、
付き合えたら不安より安心の方がずっと大きくなると思っていました。
あのときの私と今の私を比べると、
恋人になることがゴールじゃなかったんだと改めて思います。
あの頃の私は、「別れる理由」を探していたわけじゃない
今振り返ると、
この頃から少しずつ、
タクさんとの恋愛を見る目が変わっていたんだと思います。
それまでは、
どうしたらもっと好きになってもらえるかな。
次はいつ会えるかな。
そんなことばかり考えていました。
でもこの頃から、
「私は、この付き合い方で幸せなのかな」
と考えるようになりました。
これは、
タクさんが悪かったという話でもありません。
私が正しかったという話でもない。
タクさんには、
タクさんが心地いい距離があった。
私には、
私が安心できる距離があった。
ただ、それを二人とも
ちゃんと言葉にできていなかったんだと思います。
そして私は、
相手に嫌われないようにすることより、
自分がどんな恋愛をしたいのかを
考え始めました。
まだ答えは出ていませんでした。
タクさんのことも、
まだ好きでした。
だからこの時点では、
この恋が終わるなんて、
はっきり決めていたわけじゃありません。
ただ――
「好きだから続ける」
それだけでは答えにならないことを、
私は初めて知り始めていました。

今なら、迷ったこと自体も「自分の気持ちをちゃんと見始めた瞬間」だったんだと思えます。
次回、タクさん編 第23話。
「このままでいいのかな」
そう思い始めても、
私はすぐにタクさんと別れたわけではありませんでした。
好きな気持ちは残っていたし、
できるなら、
ちゃんと二人でうまくいきたかった。
だから私は、
今まで言えなかった自分の気持ちを
少しずつ言葉にしようとします。
でも、
好きな人同士なら、
話せば全部分かり合える。
あの頃の私は、
どこかでそう思っていました。
タクさんと付き合って、
幸せだった時間。
少しずつ感じるようになった寂しさ。
そして最後に、
私たちが選んだ答え。
次回、
タクさん編、最終話です。
あの恋が終わった日と、
そこから三年間、
彼氏を作らずに過ごしてきた今の私まで。
ちゃんと書こうと思います。

楽しかったことまで消したくないから。最後まで、ちゃんと書きます。



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