第12話|仕事帰り、まっすぐ家に帰りたくない日。

エリの日常

仕事が終わって、駅まで歩いているとき。

今日は別に、大きな失敗をしたわけでもない。
上司に怒られたわけでもないし、泣きたくなるようなことがあったわけでもない。

それなのに、ときどき思うんです。

「今日は、まだ家に帰りたくないな」って。

駅へ向かう人たちの足音。
信号が変わる音。
どこかのお店から流れてくる、夕飯みたいな匂い。

バッグの中でスマホが震えても、すぐには見ないで。

いつもの帰り道なのに、ほんの少しだけ遠回りしたくなる夜があります。

ひとりになりたいわけじゃない。
誰かに会いたいってほどでもない。

ただ、仕事の私から、家にいる私に戻るまでに。

少しだけ、何者でもない時間が欲しい。

今日は、そんな26歳OLの仕事帰りの寄り道のお話です🌙

エリ
エリ

「駅はすぐそこなのに、なぜか曲がりたくなる道ってありません?😂 私、ときどきあります🌙」

まっすぐ帰ればいいのに、少しだけ遠回りしたくなる

仕事が終わった瞬間って、「やっと終わった〜」ってホッとするはずなのに。

会社を出て駅へ向かって歩いていると、頭の中だけまだ仕事が続いていることがあります。

「あのメール、あれでよかったかな」とか。
「明日これやらなきゃ」とか。

もう会社を出たのに、気持ちだけ置いてきぼりみたいな感じ。

そんな日は、いつもの駅の入口が見えてきても、すぐには入らない。

少しだけ歩く速度を落として、普段なら曲がらない道を曲がってみたりします。

夜の空気が頬に当たると、会社の中にいたときより少し冷たくて。

その冷たさでようやく、

「あ、今日の仕事終わったんだ」

って思える気がするんです。

寄り道って、何かをするためじゃなくてもいい

寄り道っていうと、どこかのお店に入ったり、買い物したりするイメージがあるけど。

私の場合、本当に何もしないことも多いです。

コンビニを見つけても、そのまま通り過ぎたり。
明るいお店の窓をなんとなく眺めたり。

ヒールや靴が地面に当たる音を聞きながら、ただ歩く。

それだけなのに、頭の中に溜まっていたものが少しずつ薄くなっていく感じがします。

仕事中はずっと「次はこれ」「その次はこれ」って考えているからこそ、

目的のない10分くらいが、意外と贅沢なのかもしれません。

コンビニに寄るだけで、少しだけ気分が変わる

少し歩いたあと、結局コンビニに入ることもあります。

自動ドアが開いた瞬間の「ピンポーン」って音と、外より少し暖かい空気。

明るい店内に入ると、それだけで急に現実に戻ってきたような感じがする。

特に買いたいものが決まってるわけじゃないのに、飲み物の棚の前でちょっと悩んで。

「今日は甘いのにしようかな」
「いや、家に帰ったらお酒飲むかも」

なんて、どうでもいいことで迷ったりします😂

仕事中は誰かの予定や時間に合わせて動いていたのに、

今は、自分が飲みたいものひとつを自分で選んでる。

たったそれだけのことが、なんとなく嬉しいんです。

冷たい缶を持つと、やっと自分の時間になる

レジを出て、買った飲み物をバッグに入れようとして。

冷たい缶が手のひらに当たると、思ったよりひんやりしていて。

そのまま少しだけ手に持って歩くことがあります。

車の音。
遠くから聞こえる電車の音。
コンビニの袋が歩くたびに小さく揺れる音。

会社にいたときは気にもしてなかった音が、不思議と耳に入ってくる。

そういう瞬間に、

「あー、やっと今日が終わっていく」

って思います。

エリ
エリ

「コンビニで飲み物1本買っただけなのに、ちょっとご褒美感あるの私だけ?😂🥤」

家に帰りたくないんじゃなくて、少しだけ切り替える時間が欲しい

たぶん私は、家が嫌なわけじゃないんです。

むしろ帰ったら部屋着に着替えて、髪をまとめて、好きなものを飲みながらのんびりしたい。

それなのに、すぐ帰りたくない日がある。

考えてみたら欲しいのは、「仕事の私」と「家の私」の間にある時間なのかもしれません。

誰かに何かを聞かれるわけでもなくて。
返信しなきゃいけないメールも、とりあえず今は見なくていい。

歩きながらスマホをバッグにしまって、ふーっと息を吐く。

冷たい夜風で髪が少し揺れて、さっきまで頭の中にあった仕事のことが、ひとつずつ遠くなっていく。

ほんの15分とか20分。

でも私には、そのくらいがちょうどいいんです。

「今日も一日おつかれ、私。」

そんなふうに、自分の中で一日を終わらせるための時間なのかもしれません🌙

ひとりで歩いていると、誰かのことを考える夜もある

頭の中が少し静かになってくると、今度は仕事とは全然関係ないことを考え始めます。

最近食べたものとか。
次の休みは何しようかな、とか。

そして、ときどき恋愛のこと。

街を歩いていると、前を歩くカップルが楽しそうに話していたりして。

別に羨ましくて仕方ないわけじゃないのに、

「こういう帰り道を、誰かと歩くのもいいな」

って思う瞬間があります。

ひとりなら、自分の好きな道を好きなペースで歩ける。

でも隣に誰かいたら、

「今日どうだった?」

なんて話しながら歩くのかなって。

そう考えると、ほんの少しだけ夜の景色が違って見えます。

エリ
エリ

「ひとりの寄り道も好きなんだけど、たまに“隣に誰かいたらな〜”って思うのは内緒です🤭🌙」

「私がどんな人に惹かれるのかは、前にも少し書きました。」

寄り道したあとの部屋は、いつもより少し落ち着く

結局、20分くらい遠回りして家に着く。

鍵を開けて部屋に入ると、外の音が急に遠くなります。

バッグを置いて、コートを脱いで。

髪をひとつにまとめた瞬間、

「はい、今日の私終了。」

って感じ😂

さっき買った飲み物をテーブルに置いて、ソファに座る。

静かな部屋も、出かける前なら少し寂しく感じたかもしれないのに。

ちゃんと自分の時間を挟んで帰ってくると、不思議と落ち着くんです。

まっすぐ帰らない夜があってもいい

前までは、仕事が終わったら早く帰って、お風呂に入って、明日の準備をして。

それが一番ちゃんとしてる過ごし方だと思っていました。

でも最近は、毎日を全部効率よく過ごさなくてもいいのかなって思います。

10分遠回りしたり。
コンビニで意味もなく棚を眺めたり。
少しだけ夜風に当たったり。

誰かから見たら、何もしていない時間かもしれない。

でも私にとっては、自分の機嫌を自分で取り戻すための小さな寄り道です。

疲れている日は、まっすぐ帰る。
まだ少し歩きたい日は、遠回りする。

その日の自分に合わせて決めれば、それでいい。

26歳になって、やっとそんなふうに思えるようになりました。

エリ
エリ

「ちゃんと帰ったし、今日も一日頑張ったってことでいいよね😂🌙」

「まっすぐ帰った日の、何でもないひとりの夜も私はけっこう好きです。」

最後まで読んでくれてありがとう

仕事帰り、なぜかまっすぐ家に帰りたくない夜。

大きな理由なんてなくても、そんな日があっていいのかもしれません。

少し遠回りして、冷たい夜風に当たって。

好きな飲み物をひとつ買って。

家のドアを開けたときに、

「よし、今日はここまで。」

って思えたら、それで十分。

もし同じような夜がある人がいたら、いつもの帰り道をほんの少しだけ変えてみてください🌙

意外とそれだけで、明日の自分に切り替えられるかもしれません。

次回予告

第13話|仕事でちょっと疲れた日。誰かに「おつかれ」って言ってほしくなる夜

ひとりで過ごす時間は好き。

自分のペースでご飯を食べて、好きな動画を見て、眠くなったらベッドに入る。

それなのに。

仕事で少し疲れた夜だけは、部屋のドアを閉めた瞬間に、

「今日もおつかれ」

って誰かに言ってもらえたらな、と思うことがあります。

たった一言なのに、不思議ですよね。

第13話は、そんな夜にエリが思うことを書いてみます🌙

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